ブロッキング

『1. ブロッキング』

 

まず濡れた状態の髪をフィンガーブロー(ブラシを使わずに乾かす)で根元から毛先、上から下に指を入れながらドライヤーで乾かしていきます。

ある程度乾いたら、ブロッキングと言う髪を分ける作業をします。この作業を怠ると、表面だけのブローになってしまうので必ず行なってください。

写真のようにラウンドしたスライスを3ブロックに取り分けていきます。

慣れるまで、後ろの髪をブロッキングするのは難しいと思いますが綺麗に分ける必要はありませんので頑張って見て下さいね。


 

横から見ると、このようにブロッキングされています。

写真のようにダッカールと言われる、髪を挟むクリップがあると便利ですね。

ドラッグストアーなんかに売ってますよ。

分け取ったブロックの一番下のブロックからドライヤーを当てて行きます。スタイルによって多少の違いはありますが今回は、あくまで基本のブロースタイリングなのでブラシに髪をひっかけ、下にテンション(緊張力)を掛けながら引き出していきます。


『2. 髪に艶と落ちつきを出すテクニック』

 

後ろだと解りづらいので、横の毛束で艶と髪の落ちつきを出す説明をしていきます。

このように毛束をしっかりブラシに掛けダウンにテンションを掛けながら毛先まで同じ角度で引いていきます。

この時、緩んでいたり方向性がバラバラだと綺麗に髪が伸びませんし艶も出ません。

癖毛や縮毛の方はこの作業が非常に重要になって来ますので、スタイルを造るのは後回しにして髪を一定方向に均一に伸ばすように心がけてください。一番上のブロックだけ残し全てこの作業を繰り返します。

ドライヤーを当てる位置は、ブラシの一番テンションが、かかっている、この部分に温風を当ててください。角度も、この角度がベストですね。


『3. 方向性とボリューム調整』

 

下準備は整いました。さあココからがテクニックの見せ所!実際のスタイリングに入っていきます。

写真のように毛束を取り、いわゆる「ナガス」と言う方向性を付けるテクニックに入ります。

この時余り、たくさん毛束を取ると方向性が付き難くなりますので、この程度の量で細かく行なっていきます。

ブロースタイリングは丁寧さが一番のポイントになります。

時間が無い、面倒だと言わずに出きる限り一回の毛束の量を少なく取ってくださいね。

 

『4. ボリュームダウンのテクニック』

 

写真では解りずらいかも知れませんが、直線に引かれた線がスライス線です。

つまり毛束を取った髪の溝なんですが、このスライス線より毛束を矢印の方向、前方に引き出しながらロールを行なっていくとボリュームが抑えられるのです。

加えて中間⇒毛先とブラシを移行していく時も後ろに引かず、ライス線の位置でブラシを回転させながら下に引き出すと、ボリュームが抑えられるんです。


 

これは、トップ部分にも言える事で、トップのボリュームを抑えたい時は同様にスライス線よりも矢印方向、

前に引き出しながらドライヤーを当てていくと立ちあがりの少ないナチュラルなカールの形状になっていくのです。


『5. ボリュームアップ、立ち上がりを出す』

 

先程のダウンとは逆に、立ち上がりを出しボリュームを出していく方法です。

スライス線から後ろ方向、矢印方向に毛束を引き出し、根元が完全に見える様にブラシを入れます。

そして中間⇒毛先の移行もスライス線よりバックに引き出してドライヤーを当てていきます。

この時根元にしっかり、ドライヤーの温風が当っている事を確認しながら行なっていきましょう。


トップやバックも同様に、矢印方向に毛束を引いていけばボリュームは出せます。

毛先への移行も後ろに引きながらブローしていくとボリュームが出せますよ。

この時注意しなければ、いけない点として均等にテンションがブラシと毛束に加えられていないと綺麗な立ち上がりは望めません。

常に少量の毛束で根元を意識しながら行っていくのがコツですね。


『6. 根元だけの立ち上がりを求める場合』




根元に写真のように下から押し上げる様にブラシを当て、立ち上げていくテクニックです。この場合根元だけ立ち上がるスタイルになります。

 

 

 

ハイできあがり!!ちょっと古臭い(笑)スタイルに仕上りましたが、あくまでもテクニックの講座なので、テクニックを部分的に生かし毎日のスタイリングに役立てていただければと、思っております。